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しーむの日記

日々のあれこれを書き連ねていく外向け日記のようなブログです

攻殻機動隊の実写映画化関連のあれこれ

 攻殻機動隊の実写映画化に多大な期待を以前から寄せているので今回は攻殻機動隊の話を始めとした科学に関するあれこれを書き連ねたい。思うままに書き連ねようと思うので文章としてははなはだ読むに耐えないものになってしまうかもしれない。

 

 スカーレット・ヨハンソンが主役である草薙素子(少佐)の役を演じる攻殻機動隊実写映画、これはCMなどを拝見するに「攻殻機動隊 ghost in the shell」(押井守監督、1995)というアニメ映画作品(攻殻機動隊のアニメ化の原点)がベースになっているようだ。少佐のボディ製造シーン、光学迷彩や摩天楼からの降下のシーンなどなどが再現されていると見て取れた。私はこの攻殻機動隊 ghost in the shell」(押井守監督、1995)というアニメ映画に相当な思い入れがある。何度見たかわからない。アニメ映画としての映像、攻殻機動隊の世界観、哲学とも言える人間の本質に迫る奥深さ、どれをとっても魅力的である。先日東京国立近代美術館シネマホールで行われたイベントに行った際、スクリーンで初めて「攻殻機動隊 ghost in the shell」を体験したのだが、その感動たるや今までDVDで何度も見てきたが、それとは比にならなかった。

 

 と、私の攻殻機動隊 ghost in the shell」に対する愛はこのあたりにしておいて、攻殻機動隊の実写映画(以後スカヨハ攻殻)に何を期待するのか書き連ねたい。

 一つ目は攻殻機動隊の世界観を良い意味で軽く世の中に広めてほしい。どうも攻殻機動隊の世界観は難しいという印象を与えがちな気がする。確かにあの世界観にとっつきやすさはあまりないように感じる。だが、今回の作品は実写映画の形を取っている。そして時代も1990年代とはまるで異なるものになってきている。どんな人が見てもワクワクするようにあの世界観を伝えてほしいものなのである。幅広い領域の科学や哲学が攻殻機動隊の世界観の土台にある。これを小難しく伝えるのではわかりにくい授業と何も変わらないのだ。だからこそ、幅広い領域の興味、関心を掻き立てられるような温度にしてほしいものだ。単にカッコイイ、近未来を感じる、程度の温度でも十分かもしれない。

 二つ目はCGで未来の描写のみをするのではなく、「実際の現実の一部」を紹介する機会にしてもらいたい。攻殻機動隊の世界観が生まれたのは20年以上前の話である。現在、その世界観の中で語られた技術の一部は実装されているのである。具体的な例として光学迷彩のシーンがあげられるだろう。あのシーンはフルCGで作られているのではなく、現在存在する光学迷彩の技術品を利用して撮影されているようだ。SFというジャンルにおいて、表向きに取り上げる技術を始めとした思想的部分は未来のことでなければならないかといったらそうではない。物語の思想的部分の一部が現在の最先端技術に触れてもらうという意味のものであっても良いはずである。

 三つ目は科学技術の流行となっている分野(人工知能が一番はじめに浮かぶがVRやARなども)を良い意味で広く平らに均す役割をしてほしい。攻殻機動隊の世界と人工知能は深いつながりがあるのはもちろんである。しかし、攻殻機動隊の世界にはその他の様々な科学分野の思想と哲学が込められている。生物、化学、心理、認知、機械、情報などなど様々な分野の科学が基盤にある。こういった分野的にも豊かな基盤を持つ攻殻機動隊の世界を通して社会における科学分野の流行が偏った方向に行かなければなと思うのである。科学のことばかりを言っているが、哲学、人間定義などといったもっと人間と学問の関係における根の部分も扱っているのでそちらも見逃してもらいたくはない。とても社会(一般)に目も触れられないようなもの、しかし非常に重要な領域を再び表に晒す機会にもしてほしいということである。

 

 私が攻殻機動隊を初めて見たとき思ったことは「このような未来が訪れるのだとしたら科学をむやみに発展させるのは良いことなのか分からない」という消極的なことであった。仮にスカヨハ攻殻が一大ブームとなった際、このように科学技術の発展促進に対して消極的な考えを持つ人が出てくると思う。きっとこの消極的な考えの根本には「人間とは何か。機械とは何か。はたまたその違いがなくなってしまったらどうなるのか。」といった物があることなのだと思う。(ここを細かく話し出すとキリがないので一旦割愛します)確かにこれは漠然と恐怖であり消極的になるに十分であるかもしれない。だが、この漠然とした恐怖というものに立ち向かうきっかけができたと感じてもらいたい。その立ち向かうための方法が、各々が考えることなのだと思う。しっかりと考えるのである。未来に対して、未来の自分に対して、ないし自分そのものに対して、もっとしっかり考え直す機会になるのではないかと思いたい。考えるとは何か、そういったことに対する見つめ直しの機会になって欲しいのである。1995の攻殻機動隊では草薙素子という主人公が物語を通して考え続ける姿勢を崩さなかった。自分のこと、世界のこと、未来のこと、過去のことを考え続けていた。

 

 最後に。長々と書き散らしてしまったが、一言にしてみたい。スカヨハ攻殻を通して各個人が真に考えるということを見つめ直し、始め直す、もしくは始めるキッカケとしてほしい。攻殻機動隊は大量の思想と哲学の上に出来上がった大物語なのだから。

 

2017/3/11 自室で就寝前に