うつヌケを読んだ
最近少し話題の『うつヌケ 田中圭一著』を読みました。
うつにどう立ち向かって抜け出したのか、人それぞれの戦い方を漫画で体感できる内容でした。今後うつになる可能性もあると考えると、今この作品に出会えたことは足しになるなと。
そもそも色々と発見がありました。
なぜ人はうつになるの?
「自分をきらいになるから」「他人を傷つけるのはダメで 自分を傷つけるのはOKなんて絶対にありえない」「子供のころの苦しい思いを心に閉じ込めたままでいる」「自分の心の声をちゃんと聞いてあげない」
で、簡潔にどうしたら抜け出せるのか?
「自分を否定するものからは遠ざかり、自分を肯定してくれるものに近づこう」「ささいなことでもいいので必要とされている、役に立っていると実感できる瞬間を持とう!
」
人は本質的に「自分が好き」「肯定されたい」「必要とされたい」
これに抗うと心が弱る
うつは「なる」ものではなく「眠っている」ものだと考える。上手に付き合うもの。
ステルスうつといううつ予備軍みたいな人は結構多いと思った。そんな人が周りにいた際、周りの人ができることはなにか?なんなら周りの人がしてはいけないことは何か?この本は誰が読んでも得られるものがあると思う。馬鹿みたいにと言われたら怒られるがただ単にポジティブな人もこの本から得るものがあるはずだ。あれこれと無自覚な何かしらに気づかせてくれる。
雑なポジティブの押し付けは危険だということに気づく機会になると思う。悩んでいる人と話をする時、いきなり自分の考えでもってアドバイスするのはマイナスなのだ。まず相手の話を聞く、相手の目線で考えることが大切だ。雑にポジティブを押し付けてしまっていた人にこそこの本を読んでもらいたい。
まだまだ初学習者だが、ニーチェ、アドラー、7つの習慣あたりに当たれるだけ当たってみると前を向ける気がするのだが。哲学であるから信じてもたれてはいけない。これらの思想をもとに実践する姿勢を築くうちに前に進める、と考える。
『うつヌケ 田中圭一著』が気になる、という人は是非本屋で手に取ってみてください。