しんぺーの日記

日々のあれこれを書き連ねていく日記のようなブログです

Amazonのエコーシステム

 Amazonがエコーシステムを少し前から売り出している。エコーシステムとは音声入力だけで買い物ができる装置のことだ。iphoneのSiriの延長だと考えてもらえればいいと思う。

 

 先日Amazonはエコーシステムに画像表示を追加すると発表した。なぜだろうか?

 

 きっと話は単純で、音だけのやり取りは難しいからだろう。電話は今やテレビ電話が可能になっている。画像映像が理解を助けてくれるのが当たり前の時代なら、あえて音声のみに機能を絞る必要はない。

 

 amazonのエコーシステムの肝は何か?IT技術を一般の方々が利用する際、ハードルを下げることだろう。スマートフォンの登場で、PCの時代よりもIT技術を利用し、インターネットを利用しやすくはなった。

 しかし、まだ最後の層にはとどいていないのである。最後の層とは「IT技術に抵抗がある層」とでも言おうか。そしてこの層は高齢者に多い。

 

 日本を例に取ってみると、高齢者の割合が3割に迫るのが現状だ。この国民3割がIT技術を不自由なく利用できたらいいのではないだろうか?システムを開発する側にはそんな狙いがあるはずだ。

 

 私の考える理想像は、テレビを楽しむくらい簡単にインターネットを利用できる世界だ。

 

 そもそも高齢者の方々がIT技術を利用し、インターネットにアクセスできるとどんないいことがあるか?

 

 一つの課題を取り上げたい。若者が外に出て、年寄りが残される田舎は少なくない。そんな田舎では店も相次いで閉店し、買い物に行くにも車で遠くに行かなければならないことが多い。そこで高齢者は運転せざるを得なくなり、よく耳にする事故を起こしてしまうのだ。

 買い物は家でもできる、インターネットを利用すれば。しかし現状高齢者はインターネットで商品購入ができない。つまり取り上げたamazonエコーシステムが普及すれば、高齢者は危険を犯して自動車を運転する必要もなく、家で商品を購入できるはずだ。

 

 余談だが、運送システムも変わろうとしている。まだ先のことだろうが、ドローンと自動運転技術で運送システムもより自動化するだろう。これから発展しうる自動運送システムの技術ともエコーシステムは相性がいい。

 

 インターネットの利用は商品購入にとどまるわけではない。お年寄りが何かの趣味を見つけるきっかけになる、お年寄り通しがネット上でコミュニティを作る、お年寄りが発する情報がしっかりとまとまり若い世代に届く、といろいろな可能性があると思う。なんせインターネットを利用していなかった層がいざ利用し始めるわけだ。可能性は無限大だ。